財団の活動事例

在外日本古美術品保存・修復事業


2008年度版カレンダー

 1991年、平山郁夫理事長の提唱する「文化財赤十字」構想に基づき、文化庁と東京文化財研究所の協力を得て、在外日本古美術品保存修復活動がスタートしました。
 日本の古美術品、とりわけ絵画は紙や絹など欧米のそれと比較して弱い素材で出来ていますが、適切な保存修復を施すことにより、千年も二千年も保存が可能です。しかし、海外にある日本古美術品は、素材や修復技術の違いから適切な方法での保存修復が困難で、放置されたり、誤った修復方法により美術品の価値を損なってしまうものも少なくありません。そこで、わが国の伝統的な修復・保存の技術を提供して、在外日本古美術品を守り、展示して海外の人々に日本の文化をよりよく理解していただきたいと考えております。また、日本の修復技術の習得のため、海外の美術館等で働く技術者が日本の修復機関で研修する支援も行っています。

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