文化財保護振興財団のあゆみ
 
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■1988(昭和63)年度


文化財の管理・修理・復旧・整備・模写・公開・伝承者の養成等保存および活用のための事業の実施ならびにその助成に関連し、次の助成事業を行った。

● 建造物に対する助成について
1. 奈良県・崇徳寺客殿の修理
2. 奈良県・旧上田家住宅の修理
3. 和歌山県・金剛峯寺真然堂の修理
4. 滋賀県・本願寺八幡別院の修理
5. 滋賀県・石坐神社の修理
6. 滋賀県・水観寺の修理
7. 京都府・正法寺書院の修理
8. 京都府・天寧寺薬師堂の修理

● 美術工芸品に対する助成について
1. 奈良県・新薬師寺蔵「木造四天王(広目天)」より出現した納入品の保存修復
2. 静岡県・吉田寺蔵「木造阿弥陀如来坐像」の保存修復研究

● 研究等に対する助成について
1. 上智大学アジア文化研究所「東南アジアの遺跡・記念物の保存・修復マニュアル作成プロジェクト」
2. 東京芸術大学「古墳等における彩色と復元の研究」
3. 東京国立文化財研究所「中尊寺金色堂古材保存修復処置に必要な各種調査・研究及び修理修復図書の作成」


   
■ 文化財の保護に関する国際的な交流・協力に関連し、次の事業を行った。

● 敦煌考察訪中団の派遣(財団設立記念)
期 間: 昭和63年9月9日~14日
参加者: 69名

● 敦煌研究院関係助成
1. 東京国立文化財研究所が招聘した敦煌研究院文化財環境科学訪日考察団に対する日本滞在費
2. 東京国立文化財研究所が招聘した敦煌研究院研究者に対する日本滞在費
3. 文化庁が招聘した中国文化視察団文化部対外連絡事務局長外に対する旅費

敦煌石窟文化財保存研究展示センター基本設計調査団のオブザーバーとして、財団伊藤事業委員長、島田事務局次長を敦煌に派遣、人的育成等の援助計画に関する覚書を交換した。



■ 文化財の保護に関する出版物の刊行、講演会の開催、その他普及広報活動に関連し、次の事業を行った。

● 敦煌遺跡保存協力展 「平山郁夫新作素描」─画と文で綴る東西文明─
主催: 日本経済新聞社、(財)文化財保護振興財団
後援: 外務省
会期: 昭和63年5月17日~22日
会場: 日本橋三越本店他、平成元年3月7日まで全国16会場で開催

● テレビ朝日開局30周年記念 「“シルクロードの心”平山郁夫展」
主催: テレビ朝日、朝日放送、広島ホームテレビ、九州朝日放送、東日本放送
共同主催: 朝日新聞社
後援: 開催地の公共団体、(財)文化財保護振興財団
協賛: 朝日生命保険相互会社
会期: 平成元年1月12日~24日
会場: 日本橋高島屋他、5月7日まで全国6会場で開催

● 財団設立記念パーティーを開催
期日: 昭和63年8月23日
参加者: 約350名